第4回交流会(第1回財団卒業式および祝賀会)を開催
1.日程
2008年3月10日(月)
2.目的
奨学金受給金を終えた5名の竜の子奨学生の前途を祝して、財団役員・選考委員や寄付者・支援者の皆さまとともに、壮行の言葉を贈り、激励する
3.参加者
86名(うち 卒業生:5名、奨学生:25名、財団役員・選考委員:17名、寄付者・支援者:39名)
4.スケジュール
(1) 卒業生および竜の子奨学生
15時45分 | 京王プラザホテルに集合 |
16時00分 | 秋元理事長による講演会 |
18時00分 | 財団卒業式に向けての準備 |
19時00分 | 第1回財団卒業式 |
19時45分 | 祝賀会 |
22時30分 | お開き |
(2) 財団役員・選考委員および寄付者・支援者
18時30分 | 京王プラザホテルにて受付開始 |
19時00分 | 第1回財団卒業式 |
19時45分 | 祝賀会 |
22時30分 | お開き |
5.第1回財団卒業式
(1) 式次第
・ 卒業生入場
・ 理事長式辞
・ 卒業記念品贈呈
・ 送辞 奨学生代表 北海道大学大学院 朴 性昱(韓国)
・ 答辞 卒業生代表 一橋大学大学院 劉 彦平(中国)
(2) 理事長式辞(全文)
今日、財団を卒業される5名の皆さん、まことにおめでとうございます。財団役員や選考委員の皆様、寄附者の皆様のご列席のもとに、皆さんの門出をお祝いできることは、私の最も喜びとするところであります。皆さんが、大学や大学院への留学のため、来日して以来、長く勉学を続け、その間には、とても辛い時期があり、もしかしたら、留学をあきらめなければならないかもしれないということもあったことと思います。
そのようななかでも、縁あって、皆さんが、当財団の竜の子奨学生として採用され、その結果、それぞれの大学あるいは大学院を卒業する日を迎えることができましたのは、皆さん自身の努力はもちろんのこと、背後にあって、有形無形の支援をして下さった寄附者の皆さん、あるいは財団役員の皆さんのおかげであり、卒業にあたっては、これら皆さんの恩人に対して感謝しなければなりません。
皆さんは、この財団を通じて何を学んだのでしょうか。本日の卒業式に際して、皆さんそれぞれによく考えていただきたいと思います。母国に帰る人、日本企業に就職する人、今の研究をもっと深めていく人など、いろいろとあるでしょう。
しかし、私は、卒業する皆さんには、これからの社会に対する使命感も持っていただきたいと思います。社会に対して、自分なりに貢献するということです。自分という存在は、自分の力だけではなく、多くの他の人に支えられて存在しているということを知らねばなりません。
最近の世の中は、物の考え方が、自己中心的であり、自分の権利の主張といったことになりがちですが、それでは社会は成り立ちません。世の中には一人勝ちということはありえないのであり、共存共栄への努力が大切であります。そのためには 謙虚な心を持ち、他人に対する協力、社会に対する貢献という視点を持つ必要があります。
そして、自分の心が豊かになるためには、周囲の人々も、また心豊かでなければなりません。これは人と人との関係だとか、企業と企業との間だけでなく、国と国との関係についても言えることであります。
これからの世界は、いろんな意味で困難が山積している時代です。民族や国家間の対立が、激化しつつあり、難民は増大し、貧富の格差がますます激しくなっています。また、食糧不足が深刻化しつつありますし、地球環境問題など、数え上げればきりがありません。こうしたことの解決は簡単ではありませんが、これからの社会を支える皆さんが、国際的な相互理解の努力を通じて、こうした難問の解決にあたることが期待されています。
とても忍耐のいる仕事ですが、皆さんは、財団で、つちかった力によって、少しでもよい社会と平和な世界が作り出せるよう、それぞれに努力していただきたいと思います。 皆さんの新しい出発を、祝福して、私からの言葉といたします。
式辞を述べる秋元理事長
(3) 送辞(全文)
竜の子奨学生を代表いたしまして、一言お祝いを述べさせていただきます。5名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんが学生生活と共にこの竜の子奨学生を卒業するという事で、お祝いの気持ちの反面、寂しい気持ちもこみ上げてきます。卒業生の皆さんとは昨年の8月、贈呈式及び第1回交流会のとき初めて出会い、3回の交流会を通じ、お互いを知ることができました。
私と同様、この奨学金は皆さんにとって大きな意味を持っていると思います。私は最初、その意味を経済的な面だけを考えていました。しかし、交流会を通じ、私はこの奨学金の本当の意義は、大勢の支援者の皆様に支えられた奨学金であること、秋元理事長がいつもおっしゃっている世界平和の実現に向けて、我々が努力していかなければならないこと、そして、竜の子奨学生第1期生という「仲間」ができたという事だと思うようになりました。
皆さんは日本での留学生活の間、色々な人と多くの出会いがあったと思います。その出会いというのは、自然に訪れるものもあり、この竜の子奨学生のようにあるきっかけで訪れるものもあります。大事なのは、その出会いを大切に続けていくのかどうかという事だと思います。竜の子奨学生は全国の大学から、色々な国のさまざまな専門の留学生が集まった大変珍しく、貴重な集団だと思います。これから世界に羽ばたいていく我々留学生にとってきっと大切な「仲間」になると思います。母国あるいは日本でご活躍される卒業生の皆さん、これからも竜の子奨学生での思い出を忘れずに、将来世界で活躍する竜の子奨学生31名との絆が大きな実になるように、大切に守っていきましょう。私たち、奨学生も後1年、学業に専念しながら、竜の子奨学生1期生としての絆を深めていきたいと思います。
卒業後の進路はさまざまでしょうが、皆さんのご健康、ご活躍を心から、お祈り申し上げ、送辞とさせていただきます。ありがとうございました。
平成20年3月10日
奨学生代表 朴 性昱
送辞を述べる朴 性昱 君
(4) 答辞(全文)
本年度卒業する5名の竜の子奨学生を代表いたしまして、一言お礼を述べさせていただきます。私は中国の大学で、日本語を専攻として勉強したことをきっかけに、いつか日本へ留学することを夢みていましたが、中国の普通の家庭の出身なので、経済的には実現性が低く、ただの夢に過ぎない程度でした。
それでも、私の出身大学では一年に一人を、国費留学生として送る制度があるのですが、私は大学4年の時に、運良く選抜され、交換留学生として、日本への留学の夢を実現いたしました。そのまま、大学を卒業しましたが、より深く日本の経済や制度について勉強したくなり、日本の大学院への進学を決意したのです。
しかし、実際に国費留学生から私費留学生になってみてわかったのですが、生活のレベルは、天から地に落ちきた感じでした。でも、絶対両親の負担になりたくありませんでした。かつずっと苦労してきた年配の両親の姿をみて、どうしても仕送りをお願いすることを口に出せませんでした。とにかく一人で頑張ろうと決めました。
でも、当初の決定は甘すぎでした。大学院の二年生の時に、授業やゼミや研究以外にも、卒業論文、就職活動そしてアルバイトを同時にこなさなければならず、とても苦しんでいました。いつも元気で、笑っている自分も、いつしか笑顔が無くなり、こっそりと泣いたりする日も多くありました。
そんな時期に、秋元国際奨学財団の合格の通知を頂きました。思いがけず自分本来の笑顔が戻り、言葉で表現できないほど感謝の気持ちでいっぱいになりました。家族も大喜びでした。家族も私も、不安から離れ、私の生活が一変しました。卒業論文にも安心して集中でき、毎日生き生きと暮らせるようになりました。
日本での生活では、色々苦労した時期もありましたが、私は自分自身を幸運に恵まれている、幸せな人間だと思っています。どんな困難の時であっても、いつも財団からのご支援をいただいております。皆様も同じく竜の子財団の奨学金を頂いて、とても幸せだと思います。
そして、財団からのご支援は金銭にとどまらず、精神の面でも大きな感動を与えてくれます。それは、財団の各種の交流活動を通じて、秋元理事長をはじめとする財団関係者の皆様と接点ができ、沢山の貴重な話や経験を聞くことができて、物事をより深く考えるチャンスを得ることができたことです。それは全部、私達竜の子奨学生の一生の宝物のような、素敵な思い出になると思います。
この一年間、本当に幸せでした。しかし、私達奨学生はいつか卒業することになります。社会人になるまでは、私達はとても未熟で、色々な面でお世話をしてもらう立場でありました。でも、これからは、財団関係者の皆様方への感謝の気持ちを大事にし、努力して恩返しする立場になります。
それは、私達の今の幸せを将来までに拡大し、他人の幸せを実現させることです。今、地球上では、飢餓や貧困が原因で、テロ問題などが多発しております。将来、私達も自分の力で、可能な限り、貧困地域や貧しい学生たちへ、自分の支援の手を捧げてあげていきたいと思います。今後、私達は竜の子奨学生としての自覚をし、日本でも、母国でも活躍し、日本と世界を結ぶ架け橋となるように、秋元国際奨学財団の精神や温かさを伝えていきたいと思います。皆様、一緒に頑張りましょう。
終わりに、再び秋元国際奨学奨学生の卒業生を、代表いたしまして、秋元国際奨学財団の秋元理事長を始め、秋元国際奨学財団の関係者の皆様への感謝の気持ちを申し上げたいと思います。私達は永遠に竜の子奨学生としての誇りを忘れずに、これからは、後輩の竜の子奨学生達を見守っていきたいと思います。
今まで、本当にお世話になりました。以上をもちまして、卒業生代表の答辞とさせていただきます。
どうもありがとうございました。
平成20年3月10日
卒業生代表 劉 彦平
秋元理事長から卒業記念品を贈られる劉 彦平さん
6.祝賀会
(1) 式次第
・ 理事長挨拶
・ 祝辞
・ 来賓代表挨拶
・ 寄附者代表挨拶
・ 奨学生代表からのお礼の挨拶 一橋大学大学院 李 範煥(韓国)
・ 乾杯
・ 歓談(途中でマジックショー)
・ 卒業生挨拶(5名)
・ ダブルネームのステージ
・ はなわさんステージ
・ お開き
(2) 奨学生代表からのお礼の挨拶(全文)
ご来賓ならびにご寄付を頂いた皆様、貴重なお言葉ありがとうございました。卒業生だけではなく、奨学生みんなにとっても役に立つ非常にいいお話だったと思います。また、私たちは、これだけの大勢の寄付者の皆様に支えられているのだと、あらためて感謝の気持ちを持つとともに、奨学生としての自覚を強く持たなければならないと感じました。
さて、僭越ではありますが、奨学生代表として皆様にご挨拶させて頂きたいと思います。振り返ってみれば秋元国際奨学財団の奨学生になったのは去年の8月であり、まだ7ヶ月ほどしか経っていませんが、私の身の回りはずいぶんと変わりました。
まず、毎月15万円という奨学金をいただけるようになったことで、経済的に余裕ができもっと勉学に集中できるようになりました。以前は学費はもちろん教科書を購入するだけでもかなりの負担となっていましたが、最近は関連書籍などより多くの専門書が買えるようになりました。これは秋元理事長をはじめとする寄付者の皆様方の誠意があったからこそ実現できたことです。寄付者の皆様方がご自分の経済的余裕を少しでも分けて下さったから可能になったのです。本当にありがとうございます。
しかしながら、経済的な側面だけでなく、もっと大切なものがあると私は思います。それは人間として成長することではないでしょうか。私はこの一年間の秋元国際奨学財団での交流会を通じて、自分が大きく成長できたと考えています。理事長の講演やご自身の経験談を聞いたり、柔道体験や野球観戦などで、評議員の先生方から貴重なお話を伺ったり、あるいは毎回の交流会での財団事務局による誠意あるご指導など、例をあげるときりがないほど、いろいろなことを聞いて見てまた感じて、人間的に一回り大きくなったような気がします。
私は先月33歳になりまして、他の奨学生とくらべると決して若いとはいえない年ですが、竜の子奨学生としての経験は過去にはなかったものでした。これまでに何回か奨学金をいただいたことがありますが、秋元国際奨学財団のように経済的な側面以外に積極的に何かを伝えようとした財団はあまりありませんでした。もちろん、経済的な援助をしていただけるだけでもとても素晴らしいことだと思いますが、精神的な援助もしていただけることはもっと素晴らしいことだと思います。それには、より多くの予算、時間そして労力が必要だからです。そういう意味で、経済的かつ精神的支援を同時にしていただいている秋元理事長や寄付者の皆様、そして財団関係者の皆様に敬意を示すとともに、その受給者として、深く感謝申し上げます。
また、交流会を通じて、竜の子奨学生という仲間を得ることもできました。毎回の交流会で様々な専門分野をもつ奨学生たちと親密になれ、特に一泊二日の交流会では夜遅くまでみんなと虚心坦懐に話ができ、以前よりもまして親しくなれたと思います。経営学を学んでいる私にとって、勉学においてもまた人生においても、これらの経験はとてもいい勉強になりました。このように奨学生同士の友情や竜の子奨学生という連帯感もまた財団からいただいた大切なものの一つではないでしょうか。
私たちは竜の子奨学生になったことで、経済的支援、人間としての成長など様々な面で支えていただていますが、経済的に支援していただいた寄付者の皆様をはじめ、物心両面から熱心にご指導くださいました秋元理事長をはじめとする財団関係者の皆様の励ましとお力添えを、決して忘れません。
この3月で卒業する竜の子奨学生、また、これから学業を続けていく竜の子奨学生は、これからも、さまざまな問題・課題に向き合ったとしても、「竜の子奨学生」としての信念と誇り忘れず、お互い敬いあい、支えあい、かがやきあいながら共に歩んで行きます。そして、それぞれの持場で活躍し、奨学金や交流会を通じて、我々が得たものを、後世に還元できるような人間になりたいと思います。
以上、奨学生の代表としての挨拶とさせていただきます。これからもどうぞご指導いただければと思います。
本日は、本当にありがとうございました。
平成20年3月10日
奨学生代表 李 範煥
祝辞を述べている李 範煥さん
(3) 卒業生挨拶(全文)
1.亜細亜大学 金 昭希(韓国)
亜細亜大学の金昭希と申します。去年8月から今まで短い時間ではございますが、秋元理事長をはじめとするたくさんの財団関係者の皆様、寄付者の皆様、本当にお世話になりました。
竜の子奨学生になって皆と旅行に行ったり、柔道の体験や野球の観戦をさせていただいたりといった普通はとてもできない経験ができました。
その経験と色々な出会いによって、以前とは違う自分を見つけたり、成長することができました。また、竜の子奨学生の仲間と友達となり、一緒に笑って時には励ましあってすごく心強かったし、嬉しかったです。
就職で悩んでいる私のために情報をくれたり、自分のことのように心配してくれるサイさん、お姉さんみたいに優しいテンテン、いつもほめてくれるヨウラン、韓流スターに負けないほど歌がうまい韓さん、飲み友達でありながら、まるで財団の相談役のような李さん、その他、名前を語れなかった秋元奨学生の方々、本当にありがとうございました。
さて、今後の予定ですが、現在、まだ就職は決まっていません。面接を受けた会社の結果を待っている状態です。今まで色んな形で応援していただいてきたのに、まだ目に見える形で成果をお見せできなくて非常に申し訳ないと思っております。
しかし、そのうち結果がでるはずです。その時まで暖かく見守ってください。これから財団を卒業することになりますが、私はこれは終わりではないと思っております。これからももっと財団と交流を深めて行き、竜の子奨学生の仲間を中心に交流の輪を広げていきたいです。そうすれば、理事長が始めにおっしゃった国際友好親善につながると思いますので、そういったOBとしての活動をして行きたいです。
私は日々努力していけば、それらがすぐ目にはみえないかもしれないけど、いつか様々違う形で現れると信じています。これからもそれを信じ、努力して行きたいと思います。最後に31人の奨学生のために常に頑張っていらっしゃる廣田さん、本当にお世話になりました。奨学生の一番身近なところで、何から何まで準備していただき、困っているときは真っ先に声をかけてくれました。
これからも、2年目を迎える奨学生や後輩たちをよろしくお願い致します。1年間ご支援いただきまして、皆さん本当にありがとうございました。
2.東京電機大学大学院 韓 平(中国)
東京電機大学の韓平です。編入生として東京電機大学で4年間の留学生活を送りました。最後の一年間だけでしたが、秋元国際奨学財団に、竜の子奨学生として採用していただいたおかげで、留学生活は順調に過ごすことができました。秋元理事長、ならびに財団関係者の皆様に心から感謝します。
交流会を通じて、たくさんのことを学びました。一番印象に残ったことは、野球試合の見学により、みんなで力をあわせて頑張ることでやればできるというチームワークの大切さでした。また、ほかの奨学生たちと話し合って、とても楽しく過ごしました。
奨学金がもらえたおかげで、京都に旅行に行って、日本の文化をもっと勉強でき、いい思い出になりました。これらの体験は、私にとって忘れられない大切な思い出です。
4年間の留学生活は終わりました。私にとってこれからの道はまだ始まったばかりです。私は、日本でネットワークシステムに関する仕事に就くことを決めました。小さい会社ですが、日本で学んだことを生かすことが、私に日本で学ぶ機会を与えてくださった皆様への最大の恩返しだと思います。
これから日中両国の交流と友好のために、私の力を捧げたいと思っております。
最後に、この一年間本当にありがとうございました。
3.一橋大学大学院 劉 彦平(中国)
一橋大学の劉彦平と申します。私は、秋元国際奨学財団の奨学金のおかげで、無事に卒業できるようになりました。あらためて、感謝の気持ちを申し上げたいと思います。本当に本当にお世話になりました!
そして、もっと感謝したいことは、財団の奨学金という経済的な支援だけでなく、沢山あります。今まで三回の交流会がありましたが、盛りだくさんの企画を行っていただきまして、秋元理事長をはじめとする財団関係者の皆様から、身近にお話を聞かせていただくことで色々勉強できました。特に、秋元理事長、評議員の大沢親分と山下先生の哲学に満ちた人生経験や心得など貴重なお話を聞くことによって、心の洗礼を受けたと思います。
これから社会人になる私にとっては、より良い人生観、世界観、価値観の形成にとても役立ちました。今まではっきりとした夢を持っていない私が、今、明瞭な夢を持つことができるようになってきたからだと思います。
私は、4月からコピー機など事務機関連の機械を製造・販売する会社――富士ゼロックスという会社に入り、社会人として動き始めます。そこで、私が営業することになります。富士ゼロックスの事業理念のように、お客様にとって最適なソリューションを提供することを目指しています。自分の仕事を通して、社会にとって役立つ人材になり、社会貢献したいと思います。
そして、もっと大きい夢もあります。それは、将来、日中の文化・経済交流を通じて、日中友好、世界平和に力を捧げることです。そして、経済的な余力があれば、中国の西部地域の貧しい農村の学生達に対して、学業の支援をしたいと思います。
最後に、竜の子奨学生の第一期の卒業生として卒業できることを、とても光栄に思います。これからは、強く、美しい人生を切り拓いていきたいと思います。
今まで、本当にお世話になりました。どうもありがとうございました。
4.東京大学 グェン ヒュー クワン(ベトナム)
皆さんこんばんは、東京大学のグェン・ヒュー・クワンと申します。今日は、私にとって竜の子奨学生としての生活の最後の日になります。ということで少しお話をさせていただきたいと思います。
先ずは去年の8月から現在に至るまで、秋元国際奨学財団の第1期の竜の子奨学生として、財団の皆さんと出会えたことを本当に嬉しく思います。あっという間でしたが、この時間は私にとって本当に有意義な時間であったと今になってつくづくと感じております。
それは、財団からの奨学金が支えになり、自分が安心して生活できたり勉強に集中できるようになったこと、山下先生からは「他人の気持ちを大事にする」ということを、大沢親分からは「目標に向けて絶対あきらめないで頑張らなければならないこと」ということを、勉強できたからだと思います。
これらの貴重な経験を自分と母国の将来のために活かしたいと思います。というよりは活かしていかなければならないと思います。私は今月の終わり頃に母国のベトナムに帰り、仕事をはじめます。将来は「一流の建築家」になりたいです。これは私の夢です。これからは自分の夢の達成に向かって一生懸命に頑張っていきたいと思います。
最後になりますが、短い期間ではありましたが、秋元国際奨学財団の関係者の皆様に色々とお世話になったことを心から感謝申し上げます。そして、これからも末長いお付き合いができればと思います。今まで、どうもありがとうございました。
5.群馬大学大学院 向 瓏(中国)
私は群馬大学の向瓏と申します。前回の交流会からもう3ヶ月が立ちました。今年皆様と初めての再会なので、遅いかもしれませんが、「皆様、あけましておめでとうございます」。
去年、私たち竜の子奨学生にとって、一番忘れられない思い出はなんでしょうか?もちろん、私たちが今、頭に浮かんでいるのは第一期竜の子奨学生として選ばれたことでしょう。この一年間、私たちは秋元理事長始め、寄付者やいろんな人々に支えられ、在日の留学生活を豊かで楽しく過ごせました。
秋元理事長からは「三つの豊かさを追求する」という経営理念は幸せな人生に通用するということを学びました。柔道を通して日本の心を、熱意をもって伝えて頂いた山下先生達には国際貢献、異文化理解の大切さを教わりました。大沢親分の野球成功経歴からは、人生で一つの目標を決めたら最後まで諦めてはいけない、ということを学びました。
本当にこの一年間、四回の交流会を通じて、たくさんの友達と出会い、日本の文化を深く理解できました。これも財団の皆様や寄付して頂いた方々のおかげです。
これから私は就職活動を積極的行い、食品、医薬品業等、人々の健康に役立つような研究をしたいと考えています。このように、いままで学業や、就職活動を安心して行うことができたのも財団の奨学金のお陰です。
将来の夢ですが、世界で活躍しながら、日本の文化を世界に伝えたり、中国の文化を日本や世界の人達に伝えられるような人になりたいです。
今まで自分が苦労してきたのを財団に助けて頂きました。今度は自分のように苦労している人々を、財団を通じて助けたいと思います。そして自分が活躍することで、財団に貢献し、秋元国際奨学財団の名を広めて行きたいです。四回の交流会を通して、皆様とやっとできた友情をここでさようならと言うのは悲しくなります。もし、よろしければ、私は将来ボランティアとして、財団の交流会のお手伝いをしていきたいと思います。
最後に財団を通じて支えてくださった皆様には、ここで深く感謝いたします。ここを卒業してもみなさまに助けられたことは忘れません。本当にいままでどうも有り難うございました。
4.祝賀会スナップ
祝辞 評議員 塩井勝様 |
来賓代表挨拶 評議員 山下泰裕様 |
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寄付者代表挨拶 長洲謙一様 |
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乾杯 理事 太田孝昭様 |
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祝辞 総合格闘家 吉田秀彦様 |
マジックショー 山本ヒデさん |
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ステージショー ダブルネームのおふたり |
ステージショー はなわさん |
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祝辞 評議員 大沢啓二様 |
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締めのご挨拶(博多一本締め) |
そして、祝賀会が終わってから、みんなで写真を撮りました。
吉田秀彦さん、はなわさん、そしてダブルネームのおふたりも一緒に写っていただきました。