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財団概要

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理事長挨拶

当財団は、2007年4月26日当時の主務官庁である文部科学省より認可を受けて設立以来、奨学財団としてアジア地域14か国から私費留学生400名以上を受け入れてまいりました。これまでに非常に多くのご支援者に恵まれて財団を運営できて参りましたことをこの場をお借りして御礼申し上げます。

私たちには設立以来大切にしているものがございます。それは奨学金を支給するだけでなく、日本文化に直接触れる機会を持ってもらうことです。留学生たちは日頃研究に没頭し、研究の合間には母国と比べ非常に高い生計費のため睡眠時間を削ってアルバイトに時間が割かれているのが現状です。その結果、ともすれば日本で生活しているにも拘わらず日本文化を全く経験あるいは理解せずに帰国してしまうケースが殆どです。その国の文化を理解せずして友好的な国際交流は育まれてこないことから当財団は交流会という場を通じてこれまでも数多くの日本の伝統文化に直接触れる機会を設けてまいりました。それぞれ違う文化の下で育ってきた奨学生たちに日本文化という共通点を設けることにより、学生間の交流も深くなります。それがやがてお互いの異文化を理解することとなり、友好関係が築かれていくこととなります。

一年間で受け入れることができる学生数は少ないものです。しかしながら一度友好関係が築かれた者同士、財団を卒業して、それぞれの母国に帰っても連絡を取り合い、その輪が財団という小さなコミュニティからやがてアジア全域という広大なコミュニティとなっていきます。

私たちは、これからも財団を介してアジア諸国の若者たちがお互いに刺激しあい、共に手を携えて成長していくことを見守ります。それが国際交流となり、真の意味での国際友好親善に寄与することとなります。

設立以来掲げております、「国際交流を通じて近隣諸国との友好関係を築き、真の意味での国際友好親善に寄与できる人材を育成する」という目標は、一朝一夕に叶うものではありません。しかしながらこの奨学事業を継続して続けていくことにより、必ずやその目標は達成され、ひいては「世界平和に」つながっていくものと考えております。

公益財団法人 竜の子財団 秋元 竜弥

秋元 竜弥
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